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バラクータG9別注が遂にローンチ！

2025/12/15

バラクータG9別注が遂にローンチ！

遂に真打ち登場！《MEN'S BIGI 50th Exclusive Collection》フィナーレを飾るのは、あの名作バラクータG9なのだ！

お洒落に迷える昭和男の駆け込み寺
「昭和男の令和スタイル」主宰のGMです。

最初に断っておくが、今回の記事は長い。
その長さは絶対的！挑戦的！ですらある。
『お前のはいつもそうだろ！』
という声が聞こえてきそうだが、
今回はホントに長いから覚悟してほしい。
なぜなら、今回取り上げるのは、
昭和男たちがヨダレをダラダラ垂れ流す…
あ、お下品なので言い換えましょう。
昭和男たち垂涎のアイテムだからだ。

さて、今シーズン創業50周年を迎えたメンズビギでは、ここまで《MENS BIGI 50th Exclusive Collection》と銘打った、数々のスペシャルコラボを企画してきたが、そのフィナーレを飾るに相応しい逸品が遂にローンチされたのだ！これぞ大トリ！真打ち登場！それは英国の至宝、ブルゾン界のレジェンド、《バラクータ G9》の別注である！
ダラダラ〜（お前がヨダレ垂らしてどうする！）

この極上の別注品については後で詳述するとして、その前に…。

ところで“ブルゾン”って何？
そもそも広義な意味で上着全般をジャケットと言うのだが、その中でも丈が短く裾が絞られているものをジャンパーと言ったりする。そのジャンパーをフランス語ではブルゾンと言うのである。そんなブルゾンの元祖と云われるのが《バラクータG9》なのだ。私も大好きで長く愛用している。

私の中でブルゾンというのは、格好いい大人のイメージが強かった。それはバラクータG9をこよなく愛したスティーブ・マックイーンや高倉健など、強くて優しい真の男のイメージと重なるからだ。
しかしブルゾンに対する負のイメージもある。それは私が競艇所の近くに住んでいたせいかもしれない。仕事をリタイアした中高年たちが、平日の昼間からキャップを被り、予想紙と背中を丸め競艇場に足を運ぶ、あの得体の知れないオッサン達のイメージだ。なぜか全員区別がつかない。
若い頃から興味があった《バラクータ G9》であるが、この相反する２つのイメージのせめぎあいで、最初はなかなか手が出せなかったのである。
しかし、冷静に考えるとオッサン達が着ているブルゾンと《バラクータ G9》は似て非なるものだが、気が付いたら私も得体の知れないオッサン達の年齢になった。いや待てよ…。端から見れば、私とオッサン達との区別はすでについていないのかもしれないが…。

さて、男の服にはどのアイテムにも元祖というものがある。では、ブルゾンの世界における元祖と言えば、英国が生んだ《バラクータG9》をおいて他にはない。1938年の誕生だから、もはや伝説的ブルゾンと言える。
この《バラクータG9》は、英国軍のジャンパーをゴルフ用にアレンジしたものなのだ。だから、日本ではスウィングトップとも呼ばれている。特徴的なディテールは以下の通りだ。

【ラグランスリーブ】
肩の可動域を拡げ、窮屈さを感じさせない

【背中のアンブレラヨーク】
雨水の流れをスムーズに整えることで、雨水が腰周りにかかることを防ぐ

【ドッグイヤー】
猟犬の耳のように垂れ下がった衿は、スタンドカラーとなり、防風防寒に効果

【フラップポケット】
ゴルフプレー中、中に入れたピンやボールを落とさない

【袖と裾の輪編みリブ】
風の侵入を防ぎ、伸縮性もあるから運動性も確保

【裏地のフレイザータータン】
スコットランドのラヴァト卿一族が用いていた由緒あるチェック柄

いやぁ、それにしても90年も近く前に、すでにこんな完成度の高い服があったとは驚きの一言。これを超えるブルゾンは、今後も現れることはないだろう。ファッションの世界には、それぞれの時代にトレンドというものがある。それはそれで、ないとツマラナイ。しかしその一方で、どんな時代にも左右されずに生き残っていくものもある。それらに共通することは、単にファッション性だけでなく、ギア（道具）としての完成度が高いことなのだ。そう、究極の機能美である。

ところでこの《バラクータG9》、不変的な大定番と言いながら、実は現在では、素材のバリエーションが増えただけでなく、シルエットも2バージョンある。スッキリとした「レギュラーフィット」とややゆったりとした「オーセンティックフィット」だ。時代を超越する定番というものは、実はしっかりアップデートをしているのだ。これを怠ると、時代に淘汰されてしまう。

話は逸れるが、以前たまたまテレビを点けたら、「野性の証明」をやっていたので思わず見入ってしまった。高倉健主演、そして薬師丸ひろ子のデビュー作である。私が中学生の頃、あの染谷君（誰⁉）と映画館で観たヤツだ。懐かしい…。きっと、当時見逃しているシーンがあるはずだ。そしたらやっぱ着てましたよ、健さんは！ベージュの《バラクータG9》を！（袖口がボタンだったからG4かも）しかも襟元までファスナー締めて。カッコいいの一言。デモね、一番驚いたのは敵対役で出演してた、当時はまだ青二才の館ひろしである。彼が殺されるシーンで着てたのも、ベージュの《バラクータG9》であった。彼の着方は前を開けていたので、アイコンの赤チェックが際立っていた。ちなみにスティーブ・マックィーンもこの着方だ。当時の邦画としては大掛かりな演出の為、かなりの制作費を注ぎ込んだようにみえる。まさか予算節約の為に、一着の《バラクータG9》を、二人が違うシーンで着回していたのではないかという疑念が浮かんだが、真偽のほどは分からない…。

ところで高倉健は、その他の映画でも自前の《バラクータG9》をよく着ている。遺作となった「あなたへ」では、シーンによってなんと色違いのG9を使い分けている。元刑務官（役柄）で《バラクータG9》を２色以上所有している人なんているんだろうか？大いに疑問は残るが、私のファッションアイコンである健さんだから良しとしよう。

あ、そうだ！ついでだから、私と健さんのただならぬ関係？について知りたい方は、こちらの記事もどうぞ！（いねーよ、そんな人）

「Discover GM！」

ところで私にとって《バラクータG9》は、なぜか《ビートルズ》とイメージが被る。べつにビートルズがバラクータG9を着ていたということではない。（着てたかもしれないけどネ）それは同じ英国生まれで、どちらもそれぞれの世界で、時代を超越した普遍的な存在であるからだ。唯一違う点は、バラクータG9は今でも作り続けられ、基本的なディテールは守りながら、素材やシルエットを時代に合わせアップデートを繰り返しているが、残念ながらビートルズは、存在すらしていないという点だ。（もちろんそれまでの作品は生き続けるが…）私は時々、こんな楽しい空想をする。もし、ビートルズやレッドツェッペリンがオリジナルメンバーで今も活動していたら、どんな音楽をやっているのだろうか？と。おそらく、その答えのヒントは《バラクータG9》の中にあるのではないだろうか。

どの時代にもトレンドはあるけど、不思議なことに普遍的なアイテムというものは、一躍そのトレンドの先頭に立っていることさえある。《バラクータG9》は今、まさにそういう存在だ。現在のメンズファッションの潮流は、なんといっても「クラシック回帰」である。そしてもうひとつのキーワードは、「スポーツ」である。さらに、ショートブルゾンが再注目されている今、全ての条件を兼ね備えているのは、《バラクータG9》以外にないのである。

英国発祥の上品でスポーティなブルゾンが海を渡り、スティーブ・マックィーンを筆頭に、エルヴィス・プレスリーやフランク・シナトラなどハリウッドで人気となり、その後イギリスではモッズやスキンズなど反社会的な労働者階級の若者にも愛されながら、さらにザ・クラッシュやポール・ウェラー、イギーポップ、ブラー、リアム・ギャラガーなどが愛用するなど、時代時代に合わせてさまざまな主義思想の男たちやクリエイティブなアーティストの身を包んできたという事実も、「G9」をさらに特別な存在にしているのかもしれない。

それでは大変お待たせしました！ここからは今回の50th Anniversaryで実現したメンズビギだけの特別な一着をご紹介しましょう！

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MEN’S BIGI
【BARACUTA/バラクータ】別注フェイクレザーG9ハリントンジャケット
￥59,000

バラクータのアイコンモデル「G9」をベースに、表地にはなんと！本革のような上品な光沢感と、しっとり吸い付くような滑らかな手触りが魅力のフェイクレザーを採用しました！
さらに幅広いスタイルにフィットするよう、シルエットやサイズ感は少しゆったりとしたリラックスフィットに変更。このバランスが最高なんです。
重厚感がありながらも、日常使いしやすい軽やかさや伸縮性も備えていて、G9のクラシックな雰囲気を残しつつ、現代的な素材で新たな魅力を引き出した唯一無二の一着！
これならトラディショナルにもモードにも着回せます！