2025/08/25 |
遂に公開!【菊池武夫】×【MEN'S BIGI】第一弾! |
《メンズビギ設立50周年記念》 【菊池武夫】×【MEN'S BIGI】スペシャルコレクション第一弾が遂に公開! |
メンズビギ設立50周年…。その記念すべきコレクションを手掛けるのは、創業デザイナーの菊池武夫氏…。界隈では敬愛を込めタケ先生と呼ばれるその人です。
そして謎のベールに包まれていた【菊池武夫】×【MENS BIGI】スペシャルコレクションの第一弾が遂に公開されました!
今回はその数ある逸品の中から、スタジャンを取り上げようと思う。なぜならタケ先生自身が「メンズビギと言えばスタジャン」と語り、今回とりわけ注力したのが本作だったそうだからだ。
ちなみにメンズビギのスタジャンが社会現象級に大ヒットしたのが80年代前半のこと。一冬で2万枚売れたとの逸話も残る、憧れの一着だった。しかしその時点でタケ先生はすでにメンズビギを離れていたため、実は今回が初スタジャンなのである。
ここからは私が実際にタケ先生と何度もセッションを繰り返したメンズビギデザイナーから、展示会で聞き出した制作秘話である。
まずはタケ先生からラフスケッチ風のデザイン画が送られてきて、デザイナーはその意図を汲み取り、細かいディテールやイメージを確認し合いながら絵型を作製。そこからサンプルまで1年、作ったサンプルは都合3着にも及んだそうだ。
シルエットは80年代のヒット作をベースにしつつ、度重なる仮縫いと試着とを経てより現代的なビッグシルエットへ。
素材はタケ先生自身がクレーターウールメルトンをチョイス。後加工でさらに縮絨させ、クレーターのような凹凸を持つ重厚なメルトンだ。ゆえにアーム部も一般的な鹿革でなく、相応の重厚感を醸す牛革に。こうして何度かサンプルを作るわけだが、この雰囲気に負けぬよう、リブ部分もライダースで見られる革製リブにすることを思いつく。まずはアームと同じ牛革で作製したところ、逆に「硬さが気になった」とタケ先生。再度革サプライヤーと相談を重ね、薄く漉くという手間と工夫を加えることで、今回の絶妙なレザーリブが生み出された。
右胸にはパイル素材の「M」と「B」を重ねたワッペンを縫い付け、左胸には1980年代のアーカイブグラフィックをもとにリデザインした刺繍を。
袖には「50」の刺繍をさりげない同色で施し、懐かしさと新鮮さを同居させている。
当時は私だけでなく誰もが憧れた、ブルーのタグや織りネームも忠実に再現。
さらにバックには、菊池氏の著書『乾杯! ロストジェネレーション』から抽出したメッセージを要約し、次世代へ届けるブランドのメッセージとして「FASHION IS A TOOL TO EXPRESS YOUR PHYSICAL INDIVIDUALITY(ファッションはあなたの身体的個性を表すツールです)」の刺繍を施している。
アイコニックな80’sフォルム、高級感漂う異素材コンビネーション、そして未来へ向けた言葉。そのすべてを一枚に凝縮した、メンズビギ半世紀の集大成ともいえる一着です。
50年目にして初のタケ先生スタジャン…。
これはもう、匂い立つオーラが段違い!
間違いなく一生モンです!!
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