ブランドには顧客の皆さまから愛され続けた結果、ロングセラーとなって定番化するものがあります。メンズビギにもそういったアイテムがいくつも存在しますが、中でも"マジックパンツ"の愛称で親しまれているシンプルデザインのストレッチパンツは、多くのユーザーを虜にしています。

累計売上本数の詳細な数字は公表できませんが、ここ数年のわずかな期間でみても2000本以上の売上を記録しているキング・オブ・パンツ。今回は、多くの方々から愛される理由を解説したいと思います。

写真をご覧いただいた通り、至ってシンプルなデザイン。それゆえ、ジャケットやブルゾン、シャツやニットなどなど、多様なトップスと抜群のマッチングが可能です。また、ビジネスからカジュアル、カジュアルでもキレイめからラフな雰囲気まで、ご自身の好みのテイストに色づけられる汎用性の高さを備えています。

ストレッチ性能を決めるのは"ポリウレタン"と呼ばれる成分で、混紡比率は目的や用途、仕上がりのイメージによってさまざま。メンズビギではこのアイテムにコットン98％×ポリウレタン2％の計算された比率の素材を使用することで、コットンが持つナチュラルな質感を備えつつもストレッチ性の高いパンツを作りました。リピーターが続出するスマートな穿き心地には、そんな理由があったのです。

日本のアパレルの歴史と共に歩んできたブランドと言っても過言ではないメンズビギは、世界各国の生産工場でモノ作りをしています。その中でも、日本製のアイテムにはこちらの"JAPAN MADE"タグが付与されます。このパンツがよりクオリティの高い一本という証です。

その時々のトレンドや顧客が求めるイメージを考えて、毎回カラー展開の見直しをしています。今シーズンは『チャコールグレー』『ライトグレー』『ブラック』『ベージュ』『ブルー』の5色をご用意しました。"魅力的で着こなしやすい豊富なカラーバリエーションがいつもある"、それも長く愛され続ける理由です。

大定番と呼べるストレッチパンツは、元は膝下フレアのパンツでした。もう〇十年前の話です。その時代に顧客に求められていたシルエットだったのだと推測します。現在に続く膝下ストレートになったのは7～8年ほど前でしょうか。この間、さまざまなカラーやステッチング、若干の素材の風合いやヘリンボーンの表情感など、繊細なアップデートを繰り返してきました。時代時代で顧客が求めるものを察知しながら、定番は大定番へと育ってきたのです。

今回の特集を作るにあたって、"大定番"や"ロングセラー"というキーワードからストレッチパンツを紐解きました。入社4年目の身としては、知らないことも多く、たくさんの先輩社員の助け(という名の記憶)を借りてこの特集を完成させることができました。この場を借りてお礼を述べたいと思います。

そして、特集をまとめながら1つの結論に辿り着きました。それは、"大定番"であり"ロングセラー"になり得たのは、「ユーザー目線に立ったモノ作りが根底にあった」ということです。

これからもたくさんの商品を皆さまにお届けしていきますが、着る人のことを第一に考えた「ユーザー目線に立ったモノ作りをするブランドでありたい」、改めてそう思わされました。未来の大定番は今シーズンの中にあるかもしれません。最後までお読みいただきありがとうございました。