9月に入って急に気温が下がり、少しずつ秋の雰囲気が漂ってきました。
"芸術の秋"や"読書の秋"など、秋にまつわる言葉はたくさんありますが、秋は紳士のための季節とも言えるかもしれません。それは、仕立ての良いテーラードジャケットをこなすには最適なシーズンだから。

今回は『素材』にフォーカスして、メンズビギのジャケットスタイルをご紹介します。ブランドが設立された初期の頃から、特徴的でこだわり抜いた素材使いでメンズファッションをリードしてきたブランドにとって、この要素を抜きにジャケットを語ることはできません。

時代を捉えたそのスタイルと同様に、現代的にアップデートされた素材使いに焦点をあてて、この秋冬おすすめの3つのジャケットをフィーチャーしたいと思います。

       

＃01.「Dobby Tweed Jacket」fabric by japan

              

ウールと合繊を絶妙な混紡率でブレンドしたクラシカルで趣のあるドビーツイード素材のジャケット。同色同素材でパンツのご用意もあり、セットアップで着用可能です。一見すると無地のベージュに見えますが、6色の糸を複雑な組織で織り合わせて表現された、奥行きと深みのあるこだわりのジャパンメイドのファブリック。写真のベージュ以外にダークブラウンの2色展開です。インナーには今季のトレンドキーワードでもあるオレンジのニットを挿して華やかなセットアップスタイルに。足元はブラックのスエードブーツを合わせることで、大人っぽい風格のあるスタイルにまとまります。

                      

＃02.「Melange Check Jacket」fabric by italy

                    　　　　          

エレガントなコットン素材が評判のイタリアのファブリックメーカー「TESSUTI DI SONDRIO」のメランジチェックを使用したジャケット。杢調の赤みがかったブラウンにサックスのペンがアクセントになったモダンなグレンチェック。ソフトな生地感と肌触りの良い裏起毛、着心地抜群なストレッチ性が備わった非常にクオリティの高い一着です。コーディネートではジャケットのチェックに入ったサックス合わせで、鮮やかなブルーのニットをインナーに。パンツは落ち着いたトーンのコットンパンツを選んで、まさに秋が似合うスタイリッシュなスタイルです。今回はジャケット単品使いですが、同色同素材のパンツを合わせれば、セットアップでこなせます。写真のカラー以外に、ベージュ系のメランジチェックの2カラー展開。

                 

＃03.「Mixed Yarn Stretch Jacket」original fabric

                          

最後にご紹介するのは、ビジネスシーンの快適性を考えて生地から見直して作り込んだ、オリジナル素材のスーツジャケット。毛玉になりにくいドイツのトレヴィラ糸を使用し、表面にはテフロンの撥水撥油加工を施してケアの手間をカット。後ろ身頃の肩甲骨付近の裏地をストレッチ素材に切り替え、動きやすくストレスを軽減した仕上がりになっています。カラーは写真のネイビー以外に、ブラウンもご用意しました。また、ベストを合わせればスリーピースでこなすことも可能です。ベストは表がブラウン、裏がネイビーのリバーシブル仕様です。

いかがでしたでしょうか？　休日スタイルからビジネスまで網羅した、この秋おすすめのジャケットスタイル。ぜひ今年の秋は、素材を軸にジャケット選びを愉しんでください。今までとはひと味違った満足感が得られるはずです。最後までお読みいただきありがとうございました。