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MENS BIGI

洋服好きな人のこだわりは必ずしも洋服だけとは限らない。
アクティビティ、インテリア、音楽、食、などその興味は多岐に渡ります。
そんな洋服好きな方々のこだわりやライフスタイルに迫り
それぞれの視点で見た「FUSE」をご紹介していく企画です。
第二回目はフリーランスのバイヤーの北野 浩規氏にお話を聞いていきます。

まず北野さんの経歴を簡単に教えてください。

セレクトショップでバイヤーをやっていて2021年からフリーランスで活動しています。
フリーランスの内容はアウトドアブランドのPRサポートだったり、商社の新規立ち上げブランドのディレクションを何社かやっているのと個人でも仕入れを行って卸もやっています。

FUSEではどんなことをやっているのですか?

FUSEではバイイングとオリジナル商品のMDを担当しています。

北野さんについて掘り下げていきたいと思うのですが、
聞くところによると北野さん程、洋服が好きな人はなかなかいないとお聞きしております。
今回私物を色々持ってきて頂いたのですが、洋服を買う上でのポイントはどういった点になりますか?

自分の好きなものは偏っていて、10代〜20歳くらいの時に影響を受けたものからのインスピレーションで買うことが多くて、例えば映画とかの影響はかなり受けたしミリタリーのアイテムに関しては最初は「トップガン」から入ってトム・クルーズに憧れて、その後「タクシードライバー」でロバート・デ・ニーロに憧れて、「さらば青春の光」でモッズのスタイルに憧れて、、みたいな感じですよね。
今の人はわからないかもしれないけど当時は本当にミリタリーのものが流行っていて、
その頃は今みたいにドメスティックブランドも多くなかったし、リアルな軍放出の新品みたいなものを買うことが多くて、そういうものを好んで着ていてそれが今も好きですね。
結局好きなものって変わってないなと思うところもありますね。

他に持ってきて頂いたものや普段の感じを拝見すると、洋服の幅が広いですよね。

以前働いていたセレクトショップは「キレイめ」なテイストのブランドだったのでそれが影響しているかもしれないです。
そこでその流派を覚え(20代後半くらい)、その頃からスタイリングも古いものと新しいものをMIXする、特にパンツに関してはそれまでは腰履きでダボダボでラルフローレンのチノなどを履いていたのですがそういうものをやめて、トップスは古着も含めてカジュアルなもの、パンツはセンタープリーツが入っているようなパンツとかを着るようになってからはいまもそのようなスタイリングがメインになっています。


WranglerのランチャーパンツやLevi’sのスタプレなどお気に入りのパンツたち

前職の影響が自身のスタイリングにも影響しているということですね。


自身でピンズを付けたり、ペイントを加えることもしばしば

こちらメッセージは自分で描いたものですか?

そうなんです。
着丈を切ったり自分で手を加えることはよくあって、これなんかは自分で描いちゃいましたね。

北野さんはミリタリーのアイテムにオルテガを合わせたり「らしさ」があるスタイリングを組まれるイメージがありますがそういう影響を受けたのも前職が関係しているのですか?他にも先程の映画の話じゃないですがアイコン的な人がいたとか

それは(前職の影響)大きいですね。自分が入社した頃のそのブランドの作るもの、バイヤーが仕入れるものが本当に好きでミリタリーもあればオルテガもあったし、今日は持ってきませんでしたがフレンチワークのモールスキンのカバーオールだったり、、、
その世界観が好きで洋服の幅が広がりましたね。


愛用しているオルテガのアイテム

そこからバイヤーとして仕入れる側になって、コラボレーションアイテムを作るようになったりオリジナルの商品企画もするようになっていくなかでどういう変化がありましたか?

やっぱり自分で作るとなるとある程度「商売」ということを考えるし自分の好きなものを作ってもなかなか売れないということもありました。
そういった経験をしていくなかでちゃんと世の中の流れに合っていて、自分の好きな物を作ることができたときは結果に結びつくことが増えました。
ものを作る上で「自分が好き」というのは絶対で、さらに世の中の流れにあっているかどうかを意識しています。
自分の予測だけで作ったものはやっぱり上手くいかないですよね。

もうどのくらいバイイングやものづくりをやっていますか?

もう10年〜15年くらいですね。
数々の失敗を繰り返しがいまに活きていますね(笑)

そのようにしてものづくりの視点が変わっていったと思うのですが今回のFUSEのものづくりにも活きていますか?

アプローチウェアというテーマのもと鈴木さん(FUSEディレクター)とは何回も話し合いはしていて、鈴木さんでいえばスノーボード、僕は前職を辞めてからキャンプがライフスタイルの一部になっています。いままでは服を沢山買っていたけど最近は「ギア」を集中的に集めています。
そういったなかで僕も鈴木さんもものづくりをしていて、しかもギアも好きでってなった時にスノーボードやキャンプに行くまでの服というのが市場には沢山あるけど自分達が着たいものって意外と無いよね、となって。そんな流れですね。

行くところは違えどファッションに精通しているふたりがお互いのアプローチを表現したものづくりになっているということですね。

本当に自分達が好きで、情熱も注げて、かつ世の中の流れ的にもそういう需要ってあるんじゃないかということでそこに行き着きました。
今は「道具」が好きなのですが、例えば昔はモテるっていうのも洋服を着るひとつの原動力だったんですよね(笑)
けど僕も鈴木さんも歳を重ねていまはそういうのもあまり無くなってきたときにそういう道具やギアのようなものの良さに気づきましたね。

勉強になります(笑)
そんな中で今回のアプローチウェアでこだわったポイントはどんな部分なんですか?

ディテールもそうなんですけど、ちゃんとシチュエーションに特化してひとつひとつにストーリーを持てるようなとこが大前提としてのこだわりです。

前回の鈴木さんでいうと(第一回の記事はこちらから)、長時間の移動、とかパンツにものを入れた時の収まり、肌触りの良さとかがあったと思うのですが、北野さんはどういった点が挙げられますか?

僕は車移動が多いのでまずアウターは短丈が多いというのと、自転車移動も多いのでそういう時に使いやすいディテールはどういうものなのかという部分も加味していますね。

キャンプをやるようになって、それは前職の時には無かった北野さんの背景になると思うのですがそれはどういったところに活かされていますか?

キャンプ自体にはそんなにアクティブなシーンって多く無いんですよね。
なので先程言ったような移動の時の快適さだったり、あくまでタウンユースとしても着用してもおかしくないバランスを考えていますね。
春夏はもちろんFUSEのアイテムでそのままキャンプに行けるし、秋冬はハイスペックなものも必要になるのでFUSEのアイテムをミックスしながらというのがリアルになるかと思います。

このFUSEのアプローチウェアといままで北野さんが買ってきたような洋服を合わせるイメージってありますか?

もちろんできます。冒頭で話したようにキレイなものとこういう古着を合わせるのが好きというのもありますし、FUSEのアイテムってキレイな雰囲気も持っているので相性が良いのかなと思います。

最後にアプローチウェアを着てここに行きたいとか、そういったものはありますか?

やっぱりキャンプには行きたいですよね。キャンプってテント立てたり料理作ったり一番は自然を感じれることが醍醐味なんですけど、それだけだと物足りない時も実はあって、僕は道中の観光スポットとかも視野に入れていくとより楽しめると思うんですよね。
もう僕の中では絶対セットですね。ただテント立てて料理してじゃおもしろくないというか、、(笑)
行きたいところが山梨にあるのでそういうところも行ってみたいですね。

北野 浩規
フリーランスバイヤー

大手セレクトショップでのバイヤーを経て現在はフリーランスでバイイングやブランドディレクションを行っている。
無類の洋服好きでもあり、幅広いスタイリング、知識の豊富さから裏付けされる
仕入れや商品開発は一見の価値あり。

最近の趣味はキャンプ。